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お経を習う会+ゆうがたキッズサンガ
例年、善超寺の夏の行事は、お経を習う会からスタートしていました。夏休みに入った初日からの5日間、初めての方でもお経が読めるように、じっくりお経と向き合う、そんな会でした。
今年は、5日間を1日に短縮して、じっくりというよりお経に触れてみることをコンセプトに、ゆうがたキッズサンガも兼ねたお経を習う会を開催しました。参加してくださったのは、27人の子どもたちと、10人の大人の方です。
まずはお経を読んでみる
お経を習う会では、お経の意味よりも、まずは読んでみる、触れてみることを大切にしています。今年は1日だけでしたので、節(ふし。音程)が変わる所や、音のとりにくいところをピンポイントでお伝えして、あとは流して読みました。お経の意味を知って読むことももちろん大切ですが、特に小さいお子さんの場合は先にお経を覚えてしまって、大きくなってからその意味を知る。その方がお経を楽しく学べるのではないかと思っています。
初めての子も、何回か読んだことがある子も一生懸命お経を読んでくれました。
お楽しみは・・・きもだめし
キッズサンガには毎回、自由時間や遊びの時間があります。今日のゆうがたキッズサンガでも、遊びの時間をとりました。むしろ、子どもたちは、こちらを楽しみに来てくれている子が多かったのではないかと思います。今回は、希望者対象に、夜ならではのお楽しみ「きもだめし」を開催しました。本堂の南側にあるお墓の横を通って、”光る腕輪”と”紙”をとりに行くという、きもだめしです。
子どもたちは、始まる前から大興奮!!始まったら始まったで、帰って来る子が遅いと「ちょっと遅くない?大丈夫?」と心配したり、「できる!!」と言って自信満々かと思うと、「やっぱり怖い」と言い出したり(笑)
終わった子は、まだ終わってない子を、本堂の高欄(こうらん。手すり)から応援!!
最後はみんな、光る腕輪と紙をゲットしてとっても嬉しそうな様子でした。
最後は、ほとけさまのおはなし
さて、きもだめしの興奮も覚めやらぬ中、最後は、若院によるほとけさまのおはなしの時間となりました。
きもだめしに参加してくれた子がひかる腕輪と一緒に持ってきてくれた”紙”が今回のお話のテーマです。
みんなの手元の紙を集めて、字を組み合わせると・・・「て」「ら」「す」「な」「り」。あれ?どっかで聞いたことがある言葉です。子どもたちから「お経じゃない?」という声も。そうです。今日、みんなが読んでくれたお経の一節
「世(せ)の盲冥(もうみょう)をてらすなり」
からとった言葉でした。今回のほとけさまのおはなしは、このお経の一節の意味と関わらせながらお話させていただきました。今日、みんなでお経を読んだからこそ気づけた言葉。ぜひ、お子さんにも若院のお話をきいてみてくださいね。
ありがとうございました
1日だけの開催となってしまったお経を習う会ですが、たくさんの方がご参加くださり、ありがとうございました。
片付けているとき、こんなお手紙が本堂においてありました。
今回、感染対策として、家族や、一緒に来た友達ごとにかたまって座っていただきました。まだまだ、体の距離はままならない状況が続きますが、子どもたちとの心の距離は少し近くなった気がしてとっても嬉しかったです(*^_^*)